青春の切なさを感じさせる傑作『初恋スキャンダル』

2012年8月30日 admin 青春

もう今では刊行されていない漫画雑誌少年ビッグに連載されていた青春漫画だ。
高校生のまじめな少年とその幼馴染の女の子の恋が中心命題。

恋愛要素も満点なのだが、
むしろ恋愛以外のテーマで青春のほろ苦さを上手く描き出しており、
その部分に胸がヒリヒリ痛くなる。

大人への階段を上っている途中の主人公。
幼馴染の少女に対していだいてしまう性的な欲情に傷つき、
自分が汚れてしまったような絶望にひたる。

とても傷つきやすい16歳~18歳という年齢を
リアルに表現しておりとても共感する部分がある。

長期連載の宿命で最後の方は迷走するけど
それまでの流れは見事。

とくに初期がいい。
第一巻なんて一本の映画にしてもいいぐらいだ。

幼馴染の少女への欲情やクラスの女子生徒との関係などで
混乱し深く傷つく主人公の少年。

第一巻の終わり方が素晴らしく青春している。

これほどナイーブな終わり方はちょっと見たことがない。
この作者は天才ではなかろうかと思ってしまう。

かなりナルシストな作者なのだろう。
もう完全に入り込んでしまっている感じ。

もう2012年という今の時代ではこうしたナイーブな青春マンガは
生まれてこないのではないだろうか。

80年代というまだ青春という言葉がギリギリ通じっていた時代だからこそ誕生した、
傑作青春マンガなのかもしれない。

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