80年代の少女たちを虜にした暴走族マンガ『ホットロード』

2012年9月26日 admin 不良漫画

中学2年生の少女と16歳の暴走族の少年の恋愛を
描いた少女まんがだ。

別冊マーガレットに月間連載されていた。
単行本は全4巻。
非常に短い話である。

ものすごい人気漫画だったのに、よく4巻で終わったなと感心する。
長期連載としてずるずる続けていくパターンにはまっても
おかしくないほど売れに売れたマンガなのだ。

たった4巻で終了することを編集部サイドはよくOKしたと思う。

しかしそれだけこの作者はこの作品を大切にしていたのだろう。
作者の「紡木たく」という人じたいが頑固者なのだろう。

ただの暴走族マンガではない。
主人公の少女も暴走族の少年も家庭の問題を抱えていたり、
学校や仲間内での問題を抱えていたりして、
今にも壊れてしまいそうな繊細さを持っている。

そういったギリギリのところでの暴走という感じがする。
一歩間違うとダメになってしまいそうな。

そうした危うさがストーリーを最後まで引っ張っていく。
この子達はどうなってしまうのだろう?
その結末を知りたくて最後まで読んでしまう。

ストーリーの面白さもさることながら、
紡木たくという人は男子キャラの作り方がとても上手い。
とても魅力的な男の子を描くのだ。

ホットロードに登場する16歳の少年もとてもかっこいい。
彼が女性にモテても納得できるのだ。
キャラ設定に非常に説得力があるのだ。

作者の思惑だけが空回りしている漫画が多い中で
紡木たくの説得力は出色といっていいだろう。
「彼は女子にモテモテです」といっておいて全然魅力が感じられないキャラの
なんと多いことか!

しかしホットロードはその難関を見事にクリアしている。
当時の80年代ガールたちはみんなこの16歳の少年のとりこになったのだ。
そして、本当にすごいのは、
当時の80年代少年たちまでとりこにしてしまったこと。
同性からもカッコよさが認められる少女漫画のキャラクターなんて
めったにいない。

キャラクター設定に説得力があるので、物語全体にリアリティーが生まれている。
最初から最後まで青春の痛みが詰まった奇跡のような物語だ。

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